発達障害者は空気が読めないというより、読めても対処ができないのである。

空気は読めることもある

私は、主治医から、

「特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)」、

と診断されています。

ただ、職場の同僚や知人に、自分の特性を説明する際は、
「アスペルガー症候群」という診断名の方が知名度が高く、症状をすぐにわかってもらいやすいので、
あえて、

「私はアスペルガーなので、、、」

と言うこともあります。

なぜ、そんないいかげんなことをするかというと、
私の主治医から、

「今は発達障害に関しては、「自閉症スペクトラム」という考え方が主流なので、
診断名にこだわることにあまり意味はない。
アスペルガーも特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)も問題の本質は一緒で、
ただ、その特性の濃度が濃いか、薄いかだけ。
アスペルガーが濃い目、特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)は薄目。」

という趣旨の説明を受けたからです。
アスペルガー症候群の診断基準を完全には満たさないけど、
極めてアスペルガー的な発言や行動は多々あるとの指摘を、診断の際に受けました。
自分では、

発達障害のグレーゾーンぐらいかな~
アスペルガーっていうほど、自分症状重くないし、、、

などと思っていたのでだいぶ恥ずかしかった。(/ω\)

とまあ、特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)であり、
アスペルガー的でもある私なんですが、

空気が全く読めないか

と言われれば、読めることもあります。
ただ、読んだ後、適切な対処ができないことが多いのです。

あれ?
なんか私が今話した直後に、
みんな表情が固くなって、シーンとしちゃった、、、

なんか今微妙な空気が流れている!

っていうことには気づけることが多いんです。
でも、それがなぜなのかわからない。
だから対処もできないんですね。

自分が今言った言葉の中の何かがまずかったんだとわかっても、
それがどの言葉だったのか、どういう言い方がまずかったのか、
皆目見当もつかない、となると、

ちょっと言い過ぎちゃってごめんね
偉そうな言い方しちゃってすみません
勝手なお願いですみません

というような、
自分の失言をフォローするような言葉も言えないわけです。

原因がわからないので同じパターンの失敗を繰り返す

そして原因がわかっていないので、何度も同じようなパターンの失言を繰り返し、
最終的には、同僚から陰で

なんであんな嫌味な言い方するんだろうね
あの人、すぐ自慢するよね
あの人、人の意見全然聞かないよね

などと非難されてしまうんですね。
嫌味な言い方、自慢、人の意見を聞かない、
これらは、全て、

こだわり、
自分が体験したことのない状況・心境に共感する能力の低さ、
一方的な会話、
予定変更ができない

といった、
発達障害の特性が起因していると私は考えています。

たとえば、「嫌味な言い方」と、とられてしまうパターンは、
定型発達者なら、やんわり、オブラートに包んでいうようなことを
悪気なくストレートに相手の仕事のミスを指摘したり、
仕事が遅れている人に対して「まだできてなかったんだ」
と言ってしまったりするパターンですね。

ミスの指摘は、
発達障害者からすれば、
「間違いをみつけたから、報告した」
というだけのことです。
「なんでこんな簡単なミスしたの」
「また同じミスしたの」
というような、相手を責める意図はありません。

純粋に、間違っている部分を正しくしたいという欲求であって、
それを言われた相手がどう思うかなど考えていません。

基本的には物事と人の感情は別々に考えています。
ミスの指摘は「仕事」という物事に対して行っているので、
そこに人の感情という要素は絡めて考えません。
実際には、多くの物事には人の感情が複雑に絡みついていて、
相互に連動するものだということを感覚的に理解できないんですね。

普通はそういったことは幼い頃からの人間関係の中で自然と学んでいけますが、
発達障害者はそれができないので、誰かから教えられるか、
他人からの非難という形で思い知らされるかして、
必死で意識して学ばなければ、物事と人の感情の関連性は理解できないと思います。
なぜそう自信満々に思うのかといえば、私がそうだったからです。(-ω-)/

中途半端に空気が読めてしまうがゆえに、ストレスが尋常じゃない

自分の失敗の原因がわかっていれば、同じ失敗をしないように工夫したり、
対策を考えたりできますが、

ただ、失敗したとう事実だけはいつも痛いほどにわかってしまうのに、
その対策がとれないというのはものすごいストレスです。

解答のない問題集を延々とやらされて、
試行錯誤して答えを出すものの、いつも「その答えは間違いだ」と言われてしまう。
でも決して、正しい解き方は誰も教えてくれない。

そんな感じ。
出口もない、解決策もない、
なのに、また、自分は何かを間違えている、という事実のみをつきつけられる。

いっそのこと、全く空気の読めない、
周囲に微妙な空気が流れていても全く気付かないほどの、濃い発達障害特性だったら、
もっと楽だったかもな、なんてよく思います。
その方が悩まない分、ストレスも少ないんじゃないかなと思うんですよね。

発達障害者、アスペルガーは空気が読めない読めない、と言われますが、
むしろ中途半端に読めてしまうからこそ、辛いんですよ、というお話でした。

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