発達障害だからといって単純作業が得意とは限らない。

発達障害者は単純作業が得意。」

本やテレビでも、そうしたイメージで発達障害を紹介していることが多いように思います。

でも、私は単純作業が得意かと聞かれれば、そうでもないです

私の単純作業に対する感覚は、
定型発達の方々とほぼ同じではないかと思っています。

私の単純作業に対する感覚

  • 長時間続けていると、集中力が途切れて他の事をしたくなる。

上記の感覚は定型発達の人の感覚とそう変わらないのではないでしょうか。

私は単純作業において、
特別処理が速いわけではないし、ミスもたくさんします。
むしろ、発達障害の様々な特性が仕事の効率を下げてしまうことの方が多いように思います。

例えば、発達障害の特性の一つである「こだわり」。

私は「こだわり」の症状の一つである、
完璧な正確さを無意識に追求してしまう」という特性を、
頻繁に発動させてしまいます。

「こだわり」が発動してしまうと、
無意識に、「誤変換、誤字、脱字、一文字たりとて見逃すまい!見逃せば切腹なり!」というような
武士道精神モードに切り替わります。

血走った目で、戦を前に死を覚悟した武士のような悲壮感さえ漂わせながら、
自分で打った文字や他人が打った文字を何往復も確認してしまいます。
そうしないと安心できないのです。
武士道精神モードの影響で、顔面も心なしか、
西郷隆盛殿のような男気あふれる顔面になってる気がします。

その結果、
他の人の2倍、3倍と時間がかかるわけです

そして上司に、

「そんなにじっくり見なくていいからね、、、?」

と言いにくそうに、やんわりと諭されるのです。

これは最近気づいたことなのですが、
大抵の職場では、100%の完璧さなど誰も求めていない。

「100%の完璧を実現するのに2時間もかけるぐらいなら、
70%の完成度でいいから、1時間で終わらせてくれ。」

と、直接言われたことはないですが、
今までに経験したいくつかの職場では、
そのように求められていると感じることが多々ありました。

なので、武士道精神モード中に、上司に諭された際にはいつも、

「誰も100%は求めてない。多少の見落としは許容範囲内だ。
7割、7割、7割を意識しろ。」

と心の中で、
まるで7割教にでも入信したかのように何度も唱えることで
武士道精神モードから脱するようにしています。

というわけで、私に限っては、単純作業であっても
「こだわり」の影響で作業効率が落ちてしまったりと、決して得意とは言えないし、
発達障害者の集まりで知り合った方々も、私が知る限り、
「単純作業が得意」という人には未だ出会ったことがないです。

「発達障害者は単純作業が得意」というイメージは、
必ずしも全ての発達障害に当てはまるわけではないと、個人的には思っている。

ただ、単純作業は、そうでない業務に比べてチームワークを必要としないし、
人と接する機会が少ないことが多いと思います。
人とコミュニケーションする機会が少ない、という点においては、
発達障害者に向いているとも言えると思います。

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