発達障害者の働き方。

発達障害者の働き方はどういう形がいいのか考えてみました。

普通に一般の会社で働けている人はそれでいいと思います。

ですが、一般の会社に就職しても、
いつも仕事ができなかったり、
同僚とコミュニケーションがうまく取れずに辞めざるを得ない状況になり、
何度も転職を繰り返しているような発達障害者の方は、
思い切って働き方を変えてみると楽になるのではないかと思います。

要は支援を受けながら働くことを視野に入れてみてはどうかということです。

無理はやめて、思い切って支援を受けながら働く

支援を受けると言うと、
人によってはプライドが邪魔して踏み切れなかったり、

どうせ支援と言ったって、たいした支援なんてないだろう、
職場にカミングアウトしたってどうせ理解なんてされないし、
ましてや配慮なんてそんな業務の効率を下げるようなことしてもらえるわけがない、

そう思う人もいると思います。

私も、一般の会社で働いている時はそう思っていました。

私は仕事もコミュニケーションも、尋常じゃなくできませんでした。

就職したばかりでまだ慣れてないからとか、
人見知りだからとかでは済まされないほどのダメさ加減
でした。

そして何度転職してもそれは変わらず、
仕事もコミュニケーションもできなさすぎて、
気付けば周囲に嫌われて職場にいずらくなり自主退職する
ということを繰り返してきました。

そんな中で、私は薄々感じ始めていました。

この出来なさはどう考えても異常だ。

私は知的障害者か何かなのではないか

皆が普通に難なくできていることに何時間もかかったり、
それを何度繰り返しても一向に改善しない、
努力しても努力しても、いつまで経ってもできるようにならない。
私は、何か脳に欠陥があるのではないか。

そもそも、子供の頃から、
自分と周囲のコミュニケーション能力の差や感覚の差に疑問を感じ続けてきた。

私には皆が持っている何かが欠けている。
そう感じていました。

自分で自分の知的障害を疑ってしまうほどに、
仕事もコミュニケーションも本当にできなかったのです。

検査を受け、発達障害の診断を受ける

その後、検査を受けて、
「知的障害のない広汎性発達障害」(高機能自閉症とも言う)、
さらに細かく言うと

特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)

だと診断されたわけですが、

あまりに仕事が出来なかったので、
プライドが邪魔して障害者雇用で働くことに踏み切れないという感覚は全くありませんでした。

むしろ診断されたことで、

「あぁ、これでやっと支援が受けられる」

とほっとしたぐらいでした。
ただ、障害者雇用だと圧倒的に給与が低くなるので、
生活していけるのかという心配だけはありました。

障害者雇用(アルバイト)で働く

実際に働いてみて、
やっぱり、何らかの支援があると比べ物にならないくらい働きやすいです。
ストレスがないのです。

今までの仕事のように、
仕事が終わって部屋に帰っても、
精神的疲労で食事もできない、風呂にも入れない、ただぐったりと寝るだけ、
休日も精神的疲労が回復せず、
酷い疲労感からベッドから起き上がることができずに一日中寝ることしかできない、
といったことにはなりません。
多少、趣味に時間を費やす精神的余裕もあります。

それは今まで働いてきて感じたことのない感覚でした。

あぁ、きっと定型発達者はこれが普通だったんだな

と思いました。

なので、私のように、
一般の会社で働くことに限界を感じている方は、
支援を受けながら働くということも視野に入れてみてはどうかと思います。

一般の会社でカミングアウトして配慮してもらうというのもアリだと思う。

また、
いきなり障害者雇用ではなくて、
まず現在働いている会社にダメ元でカミングアウトして、
配慮を求めてみるというのも、

以前に思っていたよりは、状況が改善される可能性があると思っています。

なぜなら、
診断後に発達障害者の集まりに参加するようになって、
発達障害者の方と話す機会がそれなりにあるのですが、

意外にも、民間の中小企業レベルの会社でも、
カミングアウトし配慮を求めた当事者が受け入れられているケースが何件かあった
のです。

大企業なら社員に対するケアも手厚い場合もあるかもしれないが、
効率化重視の中小企業はそんなこと絶対ありえないと思っていたのですが、
それは私の思い込みだったようです。

もちろん、
一般の会社で配慮を求める場合は、
「配慮されて当然と思っている」と思われないように、

「こういう理由でコミュニケーションがうまくできない、
こういう理由でこんな作業ができない、
迷惑かけて申し訳ないがこんな風に配慮してもらえればできるようになる」

というふうに、
申し訳ないと思っているという姿勢もきちんと示しつつ、

自分の発達障害特性を説明するだけでなく、
どんな場面でどんな作業ができないのか、
それはどんな配慮をすればできるようになるのか

といったことを、
できるだけ具体的に伝えることで、
配慮する側の不満や負担も最小限に抑えることができるのではないかと思います。

さらに、
配慮された環境に甘んじることなく、
配慮してもらっている分、
仕事のこの分野だけは誰にも負けないようになろうと勉強していけば、
次第に、

「配慮するのはめんどうだけど、他の部分ではけっこう使えるししょうがないか」

と大目にに見てもらえる日が来るかもしれません。

例えばエクセルに超詳しくなって、
作業効率を劇的に上げるとか?

私はあまり詳しくないですが、
エクセルでもプログラミング的なことはできるみたいで、
知人が実際にエクセルで特定の作業を自動化させて、同僚にとても重宝されています。

障害者雇用の給与の低さ

一つ注意点があるのですが、
前述したように、障害者雇用はとても給与が低いです。

ハローワークで実際に障害者雇用の求人を見てみるとわかりますが、
だいたい月9万円ぐらいがほとんどでした。
(私は地方在住なので東京などの大都市はもっと高いのかもしれない)

市役所からの求人だと月15万ぐらいなのですが、
そいういう求人はよく見ると、身体障害者対象だったりします。
そして市役所や大企業の障害者枠の求人は地方だとめったにありません。

精神障害者よりも身体障害者のほうが就職に有利

障害者雇用あるあるとして、
精神障害者よりも身体障害者の方が好まれる傾向にあるのは事実です。

私が実際にハローワークで体験したし、ハローワークの職員の方も言っていました。

精神障害者は、
突然体調を崩し、欠勤することが多く管理が難しい、

それに比べて身体障害者は
身体的な配慮さえすれば、
デスクワークであれば健常者と同じように働ける、
ということで身体障害者が好まれるらしいです。

なので、
給与が高い仕事に応募しても、
身体障害者の方の方が採用されやすく、
精神障害者や発達障害者の方は給与の高い仕事に就職できにくいということでした。

ということで、
障害者雇用に踏み切るなら低い給与は覚悟しておかなければなりません。

発達障害者が障害者雇用の低い給与で生活していくには

だけど、じゃどうやって生活していくのかというと、
それは現状、障害者年金を取得するしかないと思います。

障害者雇用に踏み切る前に、
病院で発達障害の専門医の診断を受けて、
仕事上だけでなく、日常生活上の困難さを事細かに医師に説明し、
障害年金の申請のための診断書を書いてもらうのです。

この際、障害基礎年金ではなく、障害厚生年金で申請すること。
これは最重要事項です。

なぜ最重要事項なのかはささっとググってもらえればたくさん出てくるので、
詳しい説明は割愛させてもらいますが、

初診日が会社に在籍中のものであれば
必ず障害厚生年金にしなければ損です。

また、これから、会社を辞めようと考えている方は
会社在籍中に精神病院にかかっておき、
初診日を会社在籍中のものにしておく
ことを強く勧めます。

障害厚生年金だと、
大雑把な言い方をすると、
日常生活に問題がなくても仕事上の問題があれば障害者年金がもらえる可能性があります。

それは、
障害基礎年金は2級までしかないのですが、
障害厚生年金はより下位の3級まであるからです。

発達障害者は日常生活には特に困らない方が多く、それだと2級には通らない可能性が高いです。

でも、
3級なら仕事上の困難だけでも通る可能性があるのです。
他にも利点があるのですが、
この点だけでも障害厚生年金で申請した方がよいと私は思います。

なので、
障害者雇用に踏み切るのなら、
金銭的なことを考えると、障害者年金+障害者雇用が大前提となると私は思います。

「自分程度だったら、きっと通らない」

とやる前から諦めずに、
色々と障害年金関連の情報をググって情報を集めてから、申請してみてほしいです。

私も、「どうせ通らないよな、、、」とダメ元で申請したのですが、通りました。

医師が発達障害の専門医で、
障害の困難さをよく理解してくださる方だったので、
その困難さをきちんと診断書に書いてくれたことと、
自分で書いた申請書類もけっこう頑張って事細かにびっしりと書いたので
それが良かったのかもしれません。

就労継続期間が短いと、障害厚生年金は最低保障額しかもらえない

私の場合、
就労継続できた期間が極端に短く、
障害厚生年金の最低保障額しかもらえないので、

障害者雇用のアルバイト代と障害厚生年金の支給額を合わせても
それだけでは一人暮らしはできません。

なので、障害年金+障害者雇用+在宅ワーク
なんとか自立しようともがいている状況なのです。

ずいぶん長々と語ってしまいましたが、
成人の発達障害者の方で、障害者雇用の情報が得られず、
踏み切れない方や、

一般の会社で辛くて仕方がない、
重い精神的疲労を抱え、体を引きずるようにして毎朝会社に行っている、
そんな方々の何かの参考になれば幸いです。

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