アダルトチルドレンの承認欲求を相手に求めずに済む方法。

アダルトチルドレンの様々な症状

アダルトチルドレンには、様々な症状(特徴?)があります。

全か無か思考、べき思考、マイナス思考、拡大解釈、自己関連付け、完璧主義、過剰な責任感、過剰な自己批判と他社批判、自他の境界線が希薄、過剰な承認欲求…

などなど、他にももうちょいあったはず。

で、上記の症状の中でも、私は特に「過剰な承認欲求」が、他者とのコミュニケーションに支障をきたす原因となることが多いです。

承認欲求が過剰だとどうなるの?

自分への肯定を強迫的に求める、強要する

前回の「発達障害的こだわり」じゃなくて「アダルトチルドレン的承認欲求」?」という記事でも書きましたが、

私は、過剰な承認欲求を抱えるがゆえに、相手からちょっとでも自分の意見を否定されると、

必死で肯定してもらおうと食い下がり、自分の意見を押し付けてしまう

ことがよくあります。

私の場合は、過剰な承認欲求が「否定に弱い」「自分の意見を押し付ける」「自分の意見に対する肯定を過剰に求める」といった心理的現象として現れますが、

人によっては、「つい自慢話をしてしまう」「甘い言葉、褒め言葉に弱い」「否定されるのが怖くて自分の意見が言えない」などの心理現象として現れることもあるかもしれません。

いずれにせよ、根本的には、相手に対して、自分への肯定を過剰に相手に求めてしまう、というところからきています。

そんな過剰な承認欲求は、他者とのコミュニケーションにおいて、何かしら不具合を起こし、友人関係に亀裂が入ったり、距離を置かれたり、寂しい結果になってしまうこともあると思います。

承認欲求を他者に満たしてもらおうとするから苦しくなる

どんな形であれ、承認欲求を自分以外の他者に満たしてもらおうとしている限り、上記のようなコミュニケーションの問題や、他者の言動や行動に左右される不安定な心理状態を脱することはできません。

ということは、それらを回避するには、

自分で自分の承認欲求を満たしてあげる

しか方法はないのです。

もちろん、補助的に、友人や職場の同僚、上司などの他者に満たしてもらうことは問題ないと思いますが、自分が持つ過剰な承認欲求の100%全てを他者に満たしてもらおうとすると上記のように無理が出てきてしまいます。

せめて、

自分の承認欲求のうち、6割は自分で満たしてあげる

というのが現実的なところかもしれません。

承認欲求を自分で満たす方法

ここまで、偉そうに語ってきちゃいましたが、そんな私も完全に自分の承認欲求をコントロールできてるわけでは全然ありません。

でも、アダルトチルドレン関連の本の中にあった、ある簡単な方法を試したところ、思っていたより効果があり、その方法を知る前よりは承認欲求をコントロールできることが多くなった気がしています。

理想の母親になりきって、インナーチャイルドの承認欲求を満たしてあげる

その方法とは、

自分の理想の母親になりきり、子供の頃の自分に語りかける

というものです。

これだけ言うと、何をばかなことを、と思う方もいるかもしれませんね。
私もそう思いましたから。

もう少し詳しく説明しますと、

アダルトチルドレンの治療では、よく「インナーチャイルド」という、自分の中にいる、「心の傷を負った当時の年齢のままの子供の頃の自分」を癒してあげることが必要だと言われます。

しかし、アダルトチルドレンの実の母親は自己愛が強く、インナーチャイルドを無償の愛で癒してあげることは難しいことが多いです。

なので、

自分自身が、自分の理想の母親になりきり、自分のインナーチャイルドを癒してあげるのです。

子供の頃に言って欲しかった肯定の言葉をかけてあげる

例えば、

自分が当時言って欲しかった肯定の言葉、
当時の、悲しみや苦しみへの慰めの言葉、
当時の自分への理解を示す言葉、
無償の愛を示す言葉、

などなど、とにかく、子供の頃の自分が言って欲しかった言葉を、自分が本当に母親になったつもりで、自分の本当の子供に語りかけるように優しく、愛と理解に満ちた気持ちで、インナーチャイルドに声をかけてあげます。

もちろん、過去に言ってほしかった言葉ではなく、現在欲しい言葉でも大丈夫です。

ここで一番大事なことは、完全に自分の理想の母親になりきることです。

ばかばかしい、とか、恥ずかしいとか、こんなの効くはずない、とか、そういう気持ちがあると完全になりきることができないので、あまり効果が感じられないかもしれません。

実際に自分という母親と、自分という子供が存在しているかのうように明確にイメージする

また、

イメージする力も重要です。

自分の中に、子供の頃の傷ついた自分がいるのをできるだけ明確にイメージしてください。
そして、そんな自分を、抱き上げ、頬を撫でて涙を拭い、優しく抱きしめてあげる、そんな風に具体的に思い描いて下さい。

実際に声に出して、自分を抱きしめながら言うと効果的

そして、実際に声に出して語りかけて下さい。これもすごく重要です。

例えば、

「本当は辛かったんだよね。
わかってるよ。
私はいつだってあなたの見方よ。
どんなことがあったって私がいつだって守ってあげる。
何がそんなに辛かったの?言ってごらん?

大丈夫。
あなたはあなたのままでいいのよ。
誰が何て言ったって、あなたはあなたのままで輝いているのよ。」

てな感じで、実際に声に出して言います。

実際に自分の中のインナーチャイルドを慈しむように、自分のお腹を優しく撫でながらだったり、自分を抱きしめながらだったり、自分に対する何らかのスキンシップをしながら言うのも効果的です。

恥ずかしがったら負けです。(笑)
真剣になりきりましょう。

「理想の母親になりきりインナーチャイルド癒し療法」の効果

私はけっこうズボラなので、もうどの本にこの方法が書いてあったのか全然覚えてなくて、正式名称がわかんないので、便宜上、「理想の母親になりきりインナーチャイルド癒し療法」と勝手に名付けました。

その方法の効果ですが、私には思っていたよりも効果がありました。

心の奥が震え、温かい気持ちになれる

例えば、この方法を実行すると、

心の奥が震えるような、何とも言えない感情が湧き上がってきて、嬉しくも悲しくもないのに、気付いたら涙が出てたりします。

心温まる感動系の映画を見て感動した時の感情に近い気もするけど、自分の意識としては「感動」してるわけじゃない、ただただ、心が震えて、それが全身に伝わって、心が温まっていく

っていう感じです。

その状態になると、

その時感じてた怒りや悲しみが、ふわっと消えていくような感覚が味わえます。

もちろん、それらの感情や当時のいきさつを覚えているんだけど、それらが色あせて、自分の心から離れていくような感覚です。

必要な時に随時繰り返し癒す

これを、人に会う前にやっておくと、やらない時よりも断然、自分の承認欲求をコントロールできている、と私は思っています。

もちろん、普通の人よりも過剰な承認欲求ですから、一度やれば、その後ずっとその状態が保てるわけではなく、

フラッシュバックで怒りや悲しみが湧き上がってきた時や、
傷ついて落ち込んでいる時、
人に会うその度に、

随時、繰り返していく必要はあると思います。

まとめ

上記の方法は、言葉で聞いただけだと、ちょっとばかばかしく感じられるかもしれませんが、騙されたと思って、一度は試してみてほしいな、と思います。

もちろん、人によって合う、合わないはあると思うので、絶対おすすめ!とまでは言えないんですが。

アダルトチルドレンでない方にもおすすめ

例えば、アダルトチルドレン傾向のない方でも、傷付いた時、誰にも言えない悲しみ、怒りを抱えている時などに、上記の方法を実行してみると、意外と「まあ、しょうがない。次からはもっとうまくやればいいや」っていう気持ちになれたりします。

癒してくれる誰かがいる、というのもそれはそれで素晴らしいことで、大切なことでもありますが、

自分で自分を癒してあげる方法を一つでも持っていると、心の安定度が違うんじゃないかな、

と最近思ったりしています。

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